訓練・数字と割合 — 1/50と1/3、2/3と3/4を混ぜない
割合の数字は地方自治法に密集しています。1/50、1/3、3分の2以上の出席、4分の3以上の同意、過半数。さらに条例の罰則には「2年・100万・5万」という金額と年数まで加わります。ここも干渉ゾーンなので、錨で釣り上げる訓練をします。
割合と金額の錨は、選択肢の速度で振れるでしょうか。
錨は「重さ」——重い決定ほど重い数字です
第一の錨は方法論ユニットで打った「クビは重い」——お願い(条例・監査)は1/50、クビ(解散・解職)は1/3。第二の錨は「初回は重く、二度目は軽い」——不信任の初回は2/3出席・3/4同意、解散後の再不信任は過半数。第三の錨は「刑罰は議会だけ」——条例は2年以下の拘禁刑まで置けるが、長の規則は過料5万円まで。
紛らわしい三点だけ、条文で仕上げます
第一に、1/3側の内訳です。議会の解散(76条)・議員/長の解職(80条・81条)は選挙管理委員会へ、副知事など主要公務員の解職(86条)だけは長へ。署名の重さは同じ1/3でも、出口が違います(宛先は次のユニットで訓練します)。
第二に、不信任の数字の非対称です。初回=議員数の2/3以上が出席し、その3/4以上の同意。再不信任=出席は同じ2/3以上、同意は過半数に下がります(178条3項)。
第三に、罰則の段差です。条例=2年以下の拘禁刑・100万円以下の罰金・5万円以下の過料(14条3項)。規則=5万円以下の過料のみ(15条2項)。「5万円」だけは両方に出てくるので、刑罰の有無で分けてください。
「同じ数字が二役」の箇所が、いちばんの罠です
過料5万円は条例にも規則にも登場し、2/3は不信任の定足数にも憲法の再可決にも登場します。同じ数字が二役を演じる場所では、数字そのものではなく「何の場面の数字か」を先に確定してから答えてください。数字が合っていても場面が違えば、その肢は誤りです。
割合の感覚は、住民運動の相談で現実の重さになります。有権者10万人の市なら、条例請求は2,000筆、解散請求は3万筆超。1/50と1/3の違いは「署名集めの現場の規模が15倍以上違う」という話です。数字を生活の規模で持つと、干渉はさらに起きにくくなります。
錨はクビは重い・初回は重く二度目は軽い・刑罰は議会だけの三本。ドリルで場面と数字の結線を固めてください。