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運営管理 / 生産管理の土台生産
生産管理の土台 2/5 / 約5分

生産計画 — 金曜のカレー50人前から、今日買う量を逆算します

金曜日にカレー50人前を出すと決めたとします。レシピを見れば、じゃがいもが何個・ルーが何箱要るか分かる。冷蔵庫を開ければ、じゃがいもが20個あることも分かる。なら「いつ、何を、何個買うか」は逆算で決まるはずです。

この逆算を工場の全部品でやるのがMRP。その手前にある計画の階層(大・中・小日程)と、MRP→MRP II→ERPの拡張の階段が試験の的です。

この5分の問い

「何を・いくつ・いつまでに」作る・発注するかは、何を材料にどう逆算して決めるのでしょうか。

直感でつかむ

MRPの材料は3つ——完成予定・レシピ・冷蔵庫の中身です

MRP(資材所要量計画)のインプットは3つ——MPS(基準生産計画)=「金曜にカレー50人前」という完成の予定。BOM(部品表)=レシピ、製品1つに必要な部品と数量の構成表。在庫記録=冷蔵庫の中身。

この3つから「じゃがいもはあと何個、いつまでに要るか」を展開し、製造指示と発注指示をアウトプットします。必要な分を必要な時点から逆算する——これがMRPの背骨です。

MRPの合言葉インプット=MPS・BOM・在庫記録/アウトプット=製造指示・発注指示
厳密に見る

計画の階層と、MRP→MRP II→ERPの拡張の階段

日程計画は粒度で3層——大日程計画(月〜年単位。設備投資や人員計画を含む経営レベル)・中日程計画(週〜月単位。月度の生産計画)・小日程計画(日〜週単位。現場の作業割当)。上から下へ細かくなります。

MRPの拡張の階段——MRP IIは資材だけでなく設備・人員などの製造資源まで計画対象を広げたもの、ERPは販売・会計・人事まで含む全社的な経営資源の統合管理です。もう1つの管理方式が製番管理——受注ごとに製造番号を振って部品・仕掛品を紐づける方式で、個別受注生産に向きます。

結論が反転する分かれ目
MRP
資材の所要量を逆算
インプットはMPS・BOM・在庫記録。範囲は資材(+IIで製造資源)
ERP
全社の経営資源を統合管理
販売・会計・人事まで。MRPを全社に拡張した系譜
分かれ目 「MRP=全社統合」と範囲を広げすぎる肢が定番。資材→製造資源→全社の階段で固定します。
ここで間違える

MRP・MRP II・ERPの範囲の取り違えが定番です

定番の誤り肢は範囲のすり替え——「MRPとは、販売・会計・人事を含む全社的な経営資源を統合管理する仕組みである」(誤り——それはERP。MRPは資材の所要量計画)。資材のMRP→製造資源のMRP II→全社のERP、と範囲が広がる順で固定してください。

日程計画では「小日程計画は経営者レベルの月〜年単位の計画」のような粒度の入れ替えが典型——大きいほど粗く・上位、小さいほど細かく・現場です。

実務では

「欠品と過剰在庫が同時に起きる」という工場は、たいていMRPの3インプットのどれかが壊れています——BOMが古い(設計変更が反映されていない)、在庫記録が現物と合わない(棚卸差異)、MPSが営業の希望的観測。システムを入れ替える前に、3つの入力の鮮度を点検する——この順序を提案できるのが診断士です。

確かめる — 予想してから答え合わせ
この5分のまとめ

冒頭の問いに答えます。MRPはMPS(完成予定)・BOM(部品構成)・在庫記録の3インプットから所要量を逆算し、製造指示・発注指示を出します。計画は大・中・小日程の3層、拡張はMRP II(製造資源)→ERP(全社)——次は時間の管理、工程管理とクリティカルパスへ。