品質管理 — 数値は旧7つ道具、言葉は新7つ道具で扱います
不良品の山を前に、まず何をするか。数を数えて棒グラフに並べる(パレート図)、原因を魚の骨の形に整理する(特性要因図)——数値データを扱う7つの道具が旧QC7つ道具です。覚え方は「パ特ヒ散管チ層」。
一方、「なぜ売れないのか」のような言葉のデータを扱うのが新QC7つ道具——数値か言葉か、この仕分けが試験の的です。
数値データと言葉のデータでは、品質管理の道具はどう使い分けるのでしょうか。
「パ特ヒ散管チ層」——数値の7つ道具です
QC7つ道具(数値データ)——パレート図(重要な不良から並べる)・特性要因図(魚の骨。石川馨の考案)・ヒストグラム(ばらつきの分布)・散布図(2変数の関係)・管理図(工程の安定を監視)・チェックシート(記録の型)・層別/グラフ。
新QC7つ道具(言語データ・1977年に日本科学技術連盟が体系化)——親和図法(KJ法)・連関図法・系統図法・マトリックス図法・PDPC法・アロー・ダイアグラム法、そして唯一の例外=マトリックスデータ解析法だけは数値データを扱います。
TQM・シックスシグマ・ISO9001——体系の3点セットです
TQM(総合的品質管理)——全員参加・顧客志向で、PDCA(計画→実行→評価→改善のデミングサイクル)を回し続ける経営の体系です。シックスシグマ——モトローラが開発しGEが普及させた改善手法で、100万回の機会あたり欠陥3.4件以下という極小の不良を狙い、DMAIC(定義→測定→分析→改善→統制)の手順で回します。
ISO9001——品質マネジメントシステムの国際規格。製品そのものの規格ではなく、品質を生み出す仕組み(マネジメントシステム)への第三者認証である点が肝です。
「新QC7つ道具はすべて言語データ」——例外を消す肢が定番です
定番の誤り肢は「新QC7つ道具は、いずれも言語データを扱う手法である」——誤り。マトリックスデータ解析法だけは数値データ(多変量解析)を扱う唯一の例外です。「新=言葉、ただし例外1つ」で固定してください。
体系ではPDCAとDMAICの取り違え(デミングサイクル=PDCA、シックスシグマ=DMAIC)、「ISO9001は製品の品質規格」(誤り——仕組みの規格)が典型です。
品質改善の支援で最初に描くのは、たいていパレート図と特性要因図の2枚です。不良を件数順に並べれば「上位2項目で8割」が見え(ABC分析と同じパレートの原理)、その2項目について魚の骨で原因を洗えば、対策の的が絞れる。ホワイトボードと付箋でできる——道具の安さと効果の大きさが、QC7つ道具が現場で生き残ってきた理由です。
冒頭の問いに答えます。数値データは旧QC7つ道具(パ特ヒ散管チ層)、言葉のデータは新QC7つ道具——例外はマトリックスデータ解析法(数値)だけ。体系はPDCAのTQM・DMAICのシックスシグマ・仕組みを認証するISO9001です。これで生産の計算と改善が一巡——残るは5S・JIT・VEの現場改善と、店舗・販売管理です。