shikakuホームへ
運営管理 / 現場改善現場
現場改善 1/3 / 約5分

5S — 「捨てる」から始まり、「習慣」で終わります

「片づけなさい」と言われて、とりあえず物を棚に押し込む——これは5Sでは片づけになりません。最初の一歩は棚に入れることではなく、要る物と要らない物を分けて、要らない物を捨てることだからです。

整理・整頓・清掃・清潔・しつけ——似た言葉が5つ並びますが、それぞれ別の作業を指します。この区別が試験の的です。

この5分の問い

職場の整理整頓は、5つの言葉でどう体系化されているのでしょうか。

直感でつかむ

整理=捨てる、整頓=取り出せる——最初の2つが肝です

整理(Seiri)——要る物と要らない物を分け、要らない物を捨てる整頓(Seiton)——要る物を、必要なときにすぐ取り出せるように置き場を決めて配置する。この2つはセットで語られますが、捨てるのが整理・並べるのが整頓、と役割が違います。

清掃(Seiso)——常にきれいに保ち、汚れの点検を兼ねる。清潔(Seiketsu)——整理・整頓・清掃が保たれた状態を維持・標準化する。しつけ(Shitsuke)——決めたルールを習慣として守らせる。前の3Sを状態として固定するのが清潔、人の行動に根づかせるのがしつけです。

5Sの合言葉整理(捨てる)→整頓(取り出せる)→清掃(保つ)→清潔(標準化)→しつけ(習慣化)
厳密に見る

英語対応と「順序の意味」まで固めます

英語の対応も出題されます——Sort(整理)・Set in order(整頓)・Shine(清掃)・Standardize(清潔)・Sustain(しつけ)。日本語・英語とも頭文字Sで5つ、対応の入れ替えが定番の肢です。

順序には意味があります——捨てていない物は並べられず(整理→整頓)、保たれていない状態は標準化できず(清掃→清潔)、標準がなければ習慣にできない(清潔→しつけ)。トヨタ生産方式の文脈では、5Sは段取り替え短縮(SMED)や平準化・JITの土台として位置づけられます。

結論が反転する分かれ目
整理(Seiri/Sort)
要・不要を分けて捨てる
5Sの出発点。捨てていない物は並べられない
整頓(Seiton/Set in order)
置き場を決めて取り出せるように
必要なときにすぐ使える配置。表示・定位置化
分かれ目 「整頓=捨てること」と入れ替える肢が最頻出。捨てるのが整理・並べるのが整頓です。
ここで間違える

整理と整頓、清潔としつけの取り違えが定番です

定番の誤り肢は「整頓とは、必要な物と不要な物を区分し、不要な物を処分することをいう」——誤り、それは整理です。捨てるのが整理、置き場を決めて取り出せるようにするのが整頓——最初の2つの区別が最頻出です。

清潔としつけも的——状態の維持・標準化が清潔、ルールを習慣として守らせる(人に向かう)のがしつけ。「状態か、人か」で切り分けてください。

実務では

現場改善の支援は、たいてい5Sの「整理」から始まります——工具箱の中の使わない工具、倉庫の奥の売れない在庫、共有フォルダの古いファイル。捨てる基準(最終使用日など)を決めて一斉に赤札を貼るだけで、探す時間と置き場が目に見えて戻ってくる。設備投資ゼロで成果が出る5Sは、改善活動の信頼を最初に稼ぐ一手です。

確かめる — 予想してから答え合わせ
この5分のまとめ

冒頭の問いに答えます。5Sは整理(捨てる)→整頓(取り出せる)→清掃(保つ)→清潔(標準化)→しつけ(習慣化)の順に積み上がる体系で、英語はSort・Set in order・Shine・Standardize・Sustain。この土台の上に、次のJIT——「必要なものを必要なときに必要なだけ」が載ります。