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運営管理 / 流通と情報流通
流通と情報 2/3 / 約5分

流通情報 — 商品1個のJANと、段ボール箱のITFです

レジで「ピッ」と読まれるバーコードと、倉庫で段ボール箱に貼られているバーコードは、別のコードです。商品1個1個に付くのがJANコード(消費単位)、外箱に付くのがITFコード(集合包装単位)——読む場所が違えば、コードの体系も違います。

この「消費単位と物流単位の対比」に、発注や在庫の電子化(EDI・EOS・VMI)を重ねるのがこのユニットです。

この5分の問い

バーコードは何を表していて、発注や在庫管理はどう電子化されているのでしょうか。

直感でつかむ

商品1個のJAN・外箱のITF——読む単位で分かれています

JANコード——標準タイプは13桁で、GS1事業者コード(国コードに相当する部分を含む。9桁または7桁)+商品アイテムコードチェックデジット1桁の構成。レジで読まれる消費単位(商品1個)の識別コードです。

ITFコード——14桁で、段ボール箱などの集合包装単位を識別します。倉庫の検品・仕分けで読むのはこちら。バーコードの世界標準を管理する機関がGS1、そして縦横に情報を持つQRコードは日本のデンソーウェーブが1994年に開発した二次元コードです。

コードの合言葉JAN=13桁・消費単位(商品1個)/ITF=14桁・集合包装単位(外箱)
厳密に見る

EDI・EOS・VMI——電子化の3段階を固めます

EDI(電子データ交換)——受発注・出荷・請求などの取引データを、企業間で標準フォーマットの電子データとしてやり取りする仕組みの総称です。EOS(電子発注システム)——EDIの発注版。店頭の端末やPOSデータと連携して、小売から卸・メーカーへの発注を電子化・自動化します。

VMI(ベンダー管理在庫)——発注の主体をひっくり返した仕組みで、サプライヤー(ベンダー)側が小売の在庫データを見て補充を決めます。「注文を受けてから納める」から「在庫を見て先回りで補充する」へ——次ユニットのSCM・ブルウィップ対策の中核でもあります。

結論が反転する分かれ目
JAN(13桁)
消費単位=商品1個
レジで読む。GS1事業者コード(9・10・7桁)+商品アイテムコード+チェックデジット
ITF(14桁)
集合包装単位=外箱
倉庫の検品・仕分けで読む。物流のためのコード
分かれ目 「JANは物流用」の単位逆転が最頻出。レジのJAN・倉庫のITF、と場面で固定します。
ここで間違える

「JANは物流用」——単位の逆転が最頻出です

最頻出の誤り肢は「JANコードは段ボール等の集合包装単位の識別に用いられる」——誤り。JANは消費単位(商品1個)、集合包装はITFです。「レジで読むのがJAN・倉庫で読むのがITF」と場面で固定してください。

VMIでは発注主体の取り違え——「VMIでは小売業者が自らの判断で発注する」は誤り。ベンダー(サプライヤー)側が在庫データを見て補充を決めるのがVMIです。

実務では

中小の製造業・卸で「FAXと電話の受発注」はまだ現役です——誤記・聞き間違い・転記の手間が毎日積もる。EOSやEDIの導入は、IT投資というよりミスと手間の在庫一掃として提案できます。取引先の大手がEDIを指定してくる場面も多く、「対応できないと取引が切られる」防衛の文脈もある——流通情報の電子化は、中小企業のIT支援の最前線です。

確かめる — 予想してから答え合わせ
この5分のまとめ

冒頭の問いに答えます。JAN=13桁・消費単位(GS1事業者コード+商品アイテムコード+チェックデジット)、ITF=14桁・集合包装単位。取引の電子化はEDI(総称)→EOS(発注)→VMI(ベンダーが在庫を見て補充)と進みます。最後は、この情報共有が本領を発揮する舞台——SCMとブルウィップ効果へ。